耳鳴りについて・・・

キ~ンという金属音が脈を打って唸り、その奥のほうで無数の蝉の声が木霊してる…
今聞こえている耳鳴りを言葉にするとこんな感じです。加齢やストレスなどが原因ともされていますが、まだまだ謎の部分が多いようです。確かに若い時分はこんな耳鳴りなど一切聞こえませんでしたし、中年期以降のストレスの度合いに比べれば自由奔放・好き勝手に生きていたこの当時は無いに等しい様なもの。ですから個人的にはほぼこの加齢・ストレスが原因で発症?していると理解しております。耳鳴りを意識すると、まさに冒頭に示したような騒音が意識する度合いの強さに比例して増加します。したがって自分が今行っている(特に自発的にまた意識的に行っているわけではないですが…)対処法としては、「耳鳴りと受け入れる・共存していく」というスタンスでいることです。実際、不思議なことにこうすることで耳鳴りがさほど気にならなくなりました。

決して心地よい世界ではないですが、夏どこか高原の別荘に泊まりに来て静かな森の中で蝉の声を聞いているつもりにでもなれば占めたものです。幸い、自分の場合は突発的に発生した耳鳴りではなくて、気がついたら耳鳴りがしていた、というレベルで、それこそ加齢と共に発症したようなものです。だから、気にしなければ気にならないというスタンスがとれるのだとも思っています。

しかし、調べてみると耳鳴りもただ放置しておけば良いというものでもなく、中には
高血圧、脳腫瘍、聴神経腫瘍、脳血管の異常などの病気が原因で耳鳴りが起きることもあるんだそうです。自分は1度耳鼻科で診察を受けたことがありますが、その時は
薬を2週間分頂いて経過観察したに留まり、結局現象の改善は全くなくそれでお終いに
なってしまいました。耳鳴りの治療ではこうした薬物療法の他、音響療法(補聴器、TRT療法、マスカー療法)、心理療法(心理カウンセリング、バイオフィードバック法)、理学療法(通気療法、低周波、電磁波、レーザー、マッサージ、灸、鍼)などがあります。原疾患がある場合は、その病気に対する治療を行うことから始められますが、原疾患が認められない慢性的な難治性の耳鳴りには、症状によっては経過観察を行うこともあります。難治性の耳鳴りを完全に消失させることは難しく、治療も耳鳴りが起きていても気にならなくなるように、耳鳴りとの共存を目指すことが多いようです。自分の場合が難治性の耳鳴りか否かは定かではありませんが、「耳鳴りとの共存」ということは避けられない現実なのかもしれません。

一方、耳鳴りに効く漢方薬の存在を耳にしたこともありまして、ネットで調べてみるとこんな記述がありました。『漢方薬は西洋医学と違って、対症療法ではなく体質改善を目標とするものです。「耳鳴り」の症状に対しては、体内の水分・血流・自律神経の状態を健康な状態に引き戻し、耳鳴りの症状を軽減させていきます。
耳鳴りに効く漢方薬として、
柴胡加竜骨牡蛎湯 (さいこかりゅうこつぼれいとう)→神経興奮を鎮めてくれます。
釣藤散 (ちょうとうさん)→血流を改善します。
苓姜朮甘湯 (りょうきょうじゅつかんとう)→水分バランスを改善します。
詳しくは専門の薬剤師さんに尋ねてみてください。調合薬局で相談をすると、あなたの体質に合った耳鳴りに効く漢方を調合してくれます。』

加齢や異常な生活習慣、ストレスなどにより自律神経のバランスが崩れそのサインと
してこうした耳鳴りが発生しているのかもしれません。(この辺はほぼ100%自覚しています)耳鳴りが生活習慣病のサインだとすると、これからどうすれば良いか…は自ずと答えはわかりますな。