大したことはない、と軽視されがちな症状の「咳」や「痰」。でもこれが長期間続く場合は要注意です。実は私もその1人でした。昨年当初より出始めた咳と痰。最初はそれほど酷くはなく、咳はコホコホ、痰も少々イガらっぽく痰が絡む程度でしたが、それが半年ほどかけて段々と咳・痰とも頻度及び程度が酷くなってしまいました。昨年12月頃から発作的且つ咽る様な酷い咳、多量の痰が出る始末、今年に入ると咳はさらに酷くなって、一度咳き込むと30分ほど止まらなくなって、呼吸困難に陥るようになってしまったのです。状態として例えるなら溺れている感じに等しいと思います。寝ても起きても息苦しく、呼吸をしているのですが益々息が苦しくなっていく・・・冗談でなく夜中などにこうなると死をも頭を過ぎるほどです。
このような時SpO2を測ってみると86~90位、病院に行くまでは平常時でも93位でし
たので、今から思うと「ヤバイ」状態だったのでしょう。また、階段の上り下りはもちろん、ちょっとした運動(長めの距離を普通に歩くなど)でも息が上がり咳き込んで
しまいます。そんな状況でかかりつけのクリニックの先生が即紹介状を書いてくれて、その足で立川のS病院・呼吸器内科へ直行です。
病院では以下のような検査を行いました。
(A)呼吸(肺)機能検査・・・スパイロメーター
(B)呼吸抵抗測定・・・総合呼吸機能検査装置
(C)気道可逆性テスト・・・気道を広げる「短時間作用性β2刺激薬」を吸入する前後で呼吸機能検査を行い、吸入した後のほうが気道が広がるか(可逆性があるか)を調べます。気道の可逆性はぜん息の特徴なので、ぜん息の診断やほかの病気との鑑別のために行われます。
(D)呼気NO検査・・・呼気一酸化窒素ガス分析装置
(E)レントゲン
(F)血液検査
*(A)(B)の検査内容は同一機器に含まれているかもしれません。
(A)(B)(D)の結果と20年前まではヘビースモーカーだった(自己申告)及び(E)の結果で、喘息とCOPD(慢性閉塞性肺疾患)が疑われましたが、(C)(F)及び(A)の検査でアレルギー性の喘息であるという診断を受けました。ステロイド薬・β2刺激薬配合の吸入薬(気管支や気道、肺の炎症を抑え気管支を拡張することで、咳や息苦しさなどを改善する薬)を処方して貰い、既に10日ほど吸入してますが、通常の生活動作においては息切れも無くなり、咳も少しずつではありますが軽くなって来ている様に思えます。
色々な資料を読んでいくうちに、ぜん息と併発する病気も多くある事が解り、またそれらが非常に身近である病気だということにびっくりしました。COPDや花粉症、胃食道逆流症、アレルギー性気管支肺真菌症(空気中のカビなど長期に吸い込む事で発症する病気)など、実際過去にかかった、あるいは現在その症状・可能性があるなど、思い当たるものだらけです。さらにハウスダストやカビ臭いエアコン、ストレス、肥満、高血圧など、ぜん息を悪化させる生活環境・要因もガッチリ当てはまっていることも重く受け止めなければならない事項です。
☆今回参照した資料☆
○ぜん息などの情報館